キセキ


「なぁ飛鳥井……」


「なんだ?」


「すごいよな」


「は? 何が」


「僕たち人間が」


「なんだよいきなり……」


「別にー。何か突然思った」


「ふーん」


「だって、すごくないか? 地球は何億人という人で溢れてるんだぞ?」


「だから?」


「なのに同じ人なんて一人としていないんだ。いつ考えてもすごいよなぁ……奇跡だ」


「おまえいつもそんなこと考えてるのか?」


「そんなことないけど」


「考えてそう……」


「……笑うならいっそ素直に笑ってくれ」


「だって、なんか真面目に話してるから悪いと思って」


「気遣いどうも」


「でも確かにすごいよな。一人一人ちがうって、いいことなのか、悪いことなのか」


「いいんじゃないのか? 自分と同じ奴が2人いたって僕は嬉しいとは思わないだろうし、 惹かれあうってことがないと思う」


「惹かれあう?」


「うん。自分に恋する奴なんていないだろ?」


「多分……」


……。


「よかったー」


「何が?」


「何億人という人の中で、飛鳥井を好きになれたってこと」


「なっ/////」


「飛鳥井可愛い」


「どこがだっ」


「そういうとことか、全部。好きだよ」


奇跡はいくつか存在する。




そして身近なところにもひとつ。





世界中でたった一人の人を愛せたというキセキ。






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何だこれはっ! ほとんどが会話!
一応初、誠柊です。
二人の話題が…。
何気に世界に1つだけの花を聞いてる時に書いたSS。
1時間ぐらいでバーッと書きました。
[2004/5/9]





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